

1,000万円以上の借金を背負いながら生きるか死ぬかギリギリのところの生活が続きましたが、なんとか知人の会社で働きつつ債務整理にに強い弁護士を見つけ、自己破産に向け手続きを開始したのです。
(前回まで) 金太郎(自己破産経験者)キャバクラボーイ逃走生活からいよいよ借金整理に向け動きだすんです。 くま吉(借金中)やっと借金と向かい合うんですね。 地方都市でのキャ ... 続きを見る
第7話【希望】逃亡生活その2:身を隠しながら自己破産の準備をはじめる
私の場合は個人と法人の破産手続があるため弁護士費用は高めでしたが、初期なし・分割払いOKの弁護士だったので、約2年掛けて弁護士費用を分割で支払うことにt。
電気・ガス・水道が止まり、毎日食べるものもままならない貧乏でしたが、「2年後に借金から解放される」という希望でなんとか生き抜いたのです。
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自己破産手続を進める日々


自己破産についてネットで検索すると多くの情報が出てきます。
必要な書類・期間・費用などさまざまな情報があります。
たとえば準備しなければならい書類だけでもざっとこれだけあります。
- 債権者一覧・・・どこの金融会社にどれくらい借金あるか
- 収入について・・・直近の給与明細など
- 保険・・・解約返戻金がある保険があるか
- 銀行通帳・・・過去2年分必要です
- 車・不動産などの資産がある場合・・・その書類
- 家計収支表・・・何にいくら払っている
- 退職金がある場合・・・退職見込み額が確認できる書類
さらに私の場合は会社(法人)もあったので同じく法人銀行口座の状況や法人での債権者一覧・取引先一覧なども必要でした。
この一覧表を見るだけでこんなに書類揃えられるかな…と不安になりそうですが、実際は弁護士の指示にしたがって準備すれば良いので思っているより負担にはなりませんした。
私は解約返戻金があるような保険には入ってませんでしたし、車・不動産といった資産もありません。退職金もない会社でした。
債権者一覧や家計収支表、取引先一覧をエクセルでまとめた程度で済みました。もし自宅不動産などの資産あれば個人再生をえらんでいましたが、何もありませんでした。
少し面倒だったのが銀行口座で過去2年分の明細をもらうくらいです。口座残高なんて数円〜数千円程度しかありませんでしたので当然記帳なんてしません。ましてや通帳を紛失している口座もありましたので銀行窓口へいって過去2年分の明細を再発行してもらう必要がありました。
また会社(法人)を破産させるには役員や出資者にも連絡をして書類に署名・押印をしてもらう必要もあります。
もうその頃には設立時に名を連ねていただけの役員や出資者には連絡とってなかったので「会社を潰すので書類に名前書いてほしい」とは言いにくかったのです。そもそも連絡取れるかどうかも分かりません。その為「連絡が取れない」旨を弁護士に伝えたら、何らか弁護士が処理してくれたようです。
また、本当に申し訳なかったのですが債権者の中には「破産が分かっていたのにギリギリまで借り続けていたのはおかしい!」と訴えてきたところもあったようですが、それも弁護士が対応してくれたようです。
ネットでは手続きが大変そうなことがたくさんありますが、実際は弁護士に依頼すれば簡単でした。


実際に2年間のうち弁護士と会って話したのは最初の1回と裁判所での債権者集会で会っただけです。あとは電話とメール、郵送で数回やり取りしただけです。
長年「自己破産は難しそう」とか「必要書類がたくさんあって集められれない」や「莫大な着手金がかかる」と考え、自己破産するかどうか迷っていたのが本当にバカらしいです。
弁護士に依頼すれば手続きは簡単ですし、依頼したタイミングから借金の取り立ても止まります。また今は初期費用が無くても着手金を分割で対応可能な弁護士事務所もあります。
私はただ毎月分割の費用を払う事だけすればよかったのです。
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裁判所での債権者集会
自己破産に必要な書類が揃い、そして必要な金額の支払いを終えたタイミングで自己破産手続きもいよいよ最終段階になりました。
手続き終盤にあるのが裁判所での債権者集会への出席です。
私の場合は東京地方裁判所で行われました。東京地裁の入り口で弁護士と待ち合わせをして、債権者集会が行われている会議室へ向かいました。
債権者集会というと債権者が集まって「金返せー!」なんて叫ばれるイメージもありますが、私レベルの破産ではそんなことはありません。
広い会議室に入ると同じく自己破産の手続き中を思われる人が自分の担当弁護士と伴に何人も待っていました。思っている以上に自己破産をする人は多くいるのです。
パイプ椅子に座り順番を待っていると呼ばれ、パーティションで区切られたテーブルと椅子があるスペースに弁護士と向かいました。
そこには裁判官と思われる人が一人いるだけで、私の債権者はだれも来てません。
裁判官と私と私の弁護士で3人で少し話をして5分で終了です。何を話したのかも覚えてません。債権者集会も終わり東京地裁の入り口で弁護士に「本当にいろいろとありがとうございます。」とお礼を言って別れました。


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免責決定の通知を見て
債権者集会が終わり1ヶ月後くらいしたころに、弁護士から書類が送られてきました。
封をあけるとそこに入っていたのは裁判所からの免責決定の通知書でした。
2005年に借金をしながら事業をはじめ、そこから一気に借金が膨らみ総額1,000万円。
借金取りに追われ地方に逃げ、キャバクラで身分を隠しながら働き、なんとか会社勤めに戻るも業績が良くない会社で低賃金重労働の日々。支払い関係はまともにできず電気・ガス・水道がとめられ、食べるものがないことも。
何度も死のうと思いながらもギリギリの精神状態のまま最後に藁(ワラ)をもつかむ思いで弁護士に自己破産を依頼。その2年後、借金してから7年後に自己破産手続きが終わり免責が降りたのです。これで私は借金取りから追われることも、借金返済する必要もなくなりました。
債権者には申し訳ありませんが、私は免責が決定されることを長年心待ちにしてました。
「これまで苦労してきたから…きっと免責がおりたら泣いて喜ぶだろうな」と思っていました。
しかし…実際はそんなことはありませんでした。泣いて喜びはしませんでした。
送られてきた免責決定書をワンルームの部屋で見た時に感じたのは「わずかな安堵感」と「これからもう一度ゼロから人生をやり直そう」という心の奥から湧き上がってくる決意でした。
これから「やり直しの人生」がはじまるのです。


自己破産復活物語(全9話)
【必見】借金で苦しみ自己破産すべきかどうか悩んでいる人へ




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注意
※ここでご紹介している手続きの流れは運営者の数年前の記憶を元に作成してます。これ以外にも弁護士との打ち合わせや破産管財人との面談、裁判所での手続きがあったような気もしますが正直覚えてません。内容が間違っている可能性もあります。
優秀な弁護士に依頼していた為、負担もなく手続きが進んでいたのです。これから実際に自己破産を検討されている方は実際の流れを弁護士に相談して下さい。