自己破産からの復活物語

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第6話【逃走】逃亡生活その1:身を隠すためキャバクラのボーイの仕事をはじめる

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借金取りから逃げるべく、私は全てを捨て保証人初期費用不要で入れる千葉県のボロアパートへ引っ越しました。

前回まで

 

とりあえず飯を食うために仕事を探さなければなりません。知り合いに会うこと無く、履歴書も必要な無い仕事を探していたら、近くの繁華街でキャバクラのボーイの求人がありました。

時給も悪くなったので電話をかけ面接に行くことに。

僅か3年前は大手インターネット企業で年収1,000万円近く貰ってた男が、部下3人を引き連れて起業し、その後上場企業からの出資も断り自力で事業を行っていたのが、その後部下が全員が去り1,000万円以上の借金を抱えたまま身分を隠しキャバクラのボーイの仕事へ面接に行くことになったのです。

 

キャバクラのボーイの面接

キャバクラの仕事

実際の店舗に面接に行くと店長代理だという同世代くらいの茶髪の男性が対応してくれました。

開店前のキャバクラの店内で面接。店内には同じくボーイの男性が死んだ目で開店準備をしております。茶髪の店長代理はいきなり「運転免許証を出してください」と言いました。警戒したものの、どうせ他に仕事もなく自暴自棄になっていた私は言われるがまま運転免許証を財布から出して渡しました。

運転免許証を受け取った茶髪の店長代理は勝手にバックオフィスに行きコピーを撮り私に免許証を返却。その後「なんでこの仕事を希望している?」「他に仕事をしている?」「週何回入れる?」と幾つか質問をしてきました。私は正直に「時給が良いからです」「他に仕事はしてません」「週6日くらい入れます」と返答。

茶髪の店長代理は「じゃあ、早速明日からお願いしますね。白いシャツと黒いズボン、黒い靴で出勤してきてください。黒いベストは貸し出します。そして最後に大事なことがあります」と鋭い目つきでこう言いました。

「キャバクラにとってキャバ嬢は大事な商品です。万が一、キャバ嬢に手を出した場合は100万円払ってもらいますからね」

 

 

キャバクラのボーイの仕事

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翌日からキャバクラボーイの仕事が始まりました。簡単な研修のあと先輩ボーイとともに実際に店内に。

キャバ嬢に呼ばれたらすぐさまテーブルへ向かいひざまずいて注文を取る。お酒や料理を出す。そして終了時間が来そうなテーブルに延長のするかどうかを聞きに行く。そんな仕事です。

ボーイの仕事をしてから知りましたがキャバクラのボーイ仕事というのはキャバクラ店の中で最下層に位置します。

キャバ嬢からみんなの前で日々いじられ、お客さんからはからかわれ、何か店で問題が起こるとすべてボーイのせいとされます。

店の外でははっぴを来て呼び込みをし、同世代のサラリーマンにバカにされ、店内ではお客から怒られ、キャバ嬢から毎日白い目で見られ、そして割れたグラスやトイレのゲロ掃除をし、明け方まで働く、そんな毎日が続きました。

 

事業に失敗をし借金を背負うということの屈辱・敗北感というものを心の底から味わいました。

 

そんなキャバクラの仕事を私は心を殺して1年ほど続けるのでした。

 

モテるキャバクラ嬢のタイプ

モテるキャバ嬢

余談ですが、キャバクラに1年ほど勤めていく中で、人気のキャバ嬢というものを知りました。決してモデルのような美人がNo.1になれる、ということではないのです。

私が働いていた店は30人ほどのキャストがいるお店で、モデルのような美人も数名、アイドルのような可愛い女性も数名おり、毎月のように売上ランキングが発表されるのですが、モデルのような美人でもアイドルのような可愛い女性が1位ではないのです。

私がいた店の圧倒的人気No.1キャバ嬢は、見た目で言うとどちらかと言うと日常生活でも目立つことがない感じの女性でしたが、とにかく絶妙な「甘え上手」「聞き上手」でした。

甘え過ぎずちょうどの距離を取るのがうまいのです。そして絶対的な太客を数名おさえているのです。その絶対的太客のスケジューリングを確実にこなし、最大限の売上を上げるのです。

 

しかしその圧倒的人気No.1のキャバ嬢も数ヶ月後には他店から移動してきたメイド系萌えキャバ嬢に抜かれることになります。

ボーイの仕事も大変でしたが、それ以上にキャバ嬢同士の争いや揉め事は大変そうでした。常に1位に居続ける、というのは本当に難しい事なのです。

 

昔の先輩からの電話

新天地へ

キャバクラボーイ生活は辛くもありましたが、いろんな人間関係を見ることができ、刺激の多い日々ではありました。

が、いつまでもこんな生活をしてるわけにはいきません。

逃走生活で借金自体は1円も返してませんので利息だけでどんどん膨れていきます。

 

1年ほど続けていたある日、新卒のころ働いていた会社の上司から携帯に電話があったのです。普段電話は出ないのですが電話帳に残っていたのもあり電話に出ました。

するとその上司が新たに東京で会社を立ち上げた、との事。そこで昔の部下である私に仕事を手伝って欲しいとのことでした。

借金から逃げ身を隠すようにキャバクラボーイ生活をしていた私は、もう二度普通の会社に就職することは出来ないだろうな、と思っていたのでこれは復活のチャンスだと思い「ぜひ一緒に働きたいです!」と快諾。

現状の借金状態・生活状況を伝え、理解してもらい上司の会社に入社することに。

1年間ではありましたがお世話になったキャバクラにお礼を言い、東京に戻るに事にしました。

 

新天地へ

これからお世話になる会社の社長である昔の上司は、私の生活状況を理解してくれ、引越し代と会社近くのアパートを借上社宅として用意してくれました。

初期費用をを抑えた形で東京に戻ることができたのです。

いよいよこれから借金返済に向け準備を開始するのです。

次回へ続く

 

金太郎(自己破産経験者)
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